少林寺拳法の特徴の一つに、『組手主体』があります。普通ではあまり聞きなれない言葉ですが、少林寺拳法では大切な言葉です。これは、技術の稽古をするときは、二人一組で稽古するということです。少林寺拳法は格闘技であるため、相手は生身の人間で人形ではありません。ですから動いている対象で稽古しないと、実践的ではありません。また、二人で稽古することによって、相手は、自分のために痛い技にかかってくれたり、反対に自分が相手の技術の向上のために痛い目にあって助言したり。互いに相手の協力無しでは、拳法の技はうまくなれません。相手のことを互いに思いやる心の修行もその目的です。