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聖句
少林寺拳法では、聖句、誓願、道訓、信条を「鎮魂行」の中で、唱えてから練習に入ります。
下の太字がその中の聖句の文です。()内はその説明です。まずは読んでみてください。

己れこそ、己れの寄るべ、己れを措(お)きて誰に寄るべぞ、良く整えし己れこそ、まこと得がたき寄るべなり
(自分こそ自分のよりどころである。 自分以外に一体誰に頼れるものがあろうか。良く調整された自分自身こそが、ほんとうに得がたいよりどころなのである)

自ら悪をなさば自ら汚れ、自ら悪をなさざれば自らが浄(きよ)し、浄きも浄からざるも自らのことなり、他者(たのもの)に依(より)て浄むることを得ず
(自分で悪いことをすれば、他の者ではなく自分自身が汚れる。自分が悪いことをしなければ、なによりも自分自身が浄らかでいられる。浄らかに暮らせるのも、汚れた生活を送るのも、皆自分自身のことなのである。他の者によって自分自身を浄めてもらうことは、決してできないものである)

これは、仏教経典の「法句経(ほっくきょう)」からの引用で、仏教徒というより、人間としての基本的な心構えを述べたものです。
少林寺拳法の修行の目的はまさにこれにあり、このたよりの題字である自己確立のことです。大切な言葉だと思います。
どうか拳士のお家の方も、肩の力を抜いて聖句をかみ締めてみてください。